基礎から学ぶ 刑法  感想

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「基礎から学ぶ 刑法」という本を読みました。刑法についての知識は全くありませんがなんとなく目に留まったので読んでみました。

この本は、目次だけで30ページ、全部で400ページを超えるボリュームです。2部構成になっていて、1部ではざっくりと刑法はどういうものかが書かれています。2部ではより細かいところに入っていきます。

テレビのニュースで「暴行(もしくは傷害)の容疑で逮捕されました…」というようなことが放送されていますが暴行罪と傷害罪は何がどう違うのかがよくわかりませんでした。

本によると暴行罪と傷害罪の違いは
暴行罪は「暴行を加えたものが人を傷害するに至らなかったときを処罰する」もの、
傷害罪は「人の身体を傷害したものを処罰する」ものだとか…

傷害には2つの説があり、「健康状態を不良に変更し、その生理機能の障害を引き起こしたものを傷害とする立場(生理機能障害説)」と「身体の完全性を毀損を傷害とする立場(完全性侵害説)」があります。判例では1つ目の生理機能障害説が使われていることが多いそうです。

暴行はさらにややこしく4つに分けられていました。最広義の暴行(騒乱罪)、広義の暴行(公務執行妨害)、狭義の暴行(暴行罪)、最狭義の暴行(強姦罪)の4つです。暴行罪にあたる暴行はこの中の狭義の暴行のことで「人の身体に対する不法な有形力の行使」をいうようです。

普段ニュースでさらっと流れていたことが、こんなにややこしいことになっていたとは思いませんでした。また、聞きなれない言葉が多かったです。いくつかあげると、正当防衛に似た緊急避難、人を道具として使って犯罪を実行する間接正犯、通貨の偽造の項目に書かれていた通貨の変造、マンガにもなっている不能犯など。初めて目にする言葉がたくさんあり、分厚い本ですが面白かったです。

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